Jaybanuan's Blog

どうせまた調べるハメになることをメモしていくブログ

Ubuntu 20.04 LTS Desktopをインストールする

はじめに

Ubuntu 20.04 LTSがリリースされたので、開発作業用のマシンのOSリプレースに取り掛かった。 Ubuntu 20.04 LTSのメディアをマシンに差し込んで、インストーラの画面に従って進めていけば、難なくインストールできる。 ただ、一部インストーラの画面がはみ出して操作不能になったりと、いくらかトラブルがあったので、メモしておく。

Ubuntu 20.04 LTSのインストール

(1) メディアから起動

インストール対象のマシンにメディアを差し込んで起動する。 今回はVMを利用したので、ISOイメージをCDドライブにアタッチして起動している。

(2) 表示する言語の選択

インストーラの画面表示で利用する言語を選択する。 「日本語」を選択し、Enterを押下する。

f:id:redj:20200426161818p:plain

(3) インストーラの起動

Ubuntuをインストール」を選択し、Enterを押下する。

f:id:redj:20200426162113p:plain

(4) Ubuntuで利用する言語の選択

インストールするUbuntuで利用する言語を選択する。 「日本語」を選択し、「続ける」をクリックする。

f:id:redj:20200426162333p:plain

(5) キーボードレイアウトの選択

キーボードのレイアウトを選択する。 画面左側で「キーボードレイアウトの選択」で「Japanese」を選択し、画面右側で「Japanese」を選択する。 そして「続ける」をクリックする。

f:id:redj:20200426162711p:plain

(6) インストールするソフトウェアの構成を選択

インストールするソフトウェアの構成を選択する。 今回構築するのは開発環境なので、不要なソフトウェアはあまり入れたくない。 なので「あらかじめどのアプリケーションをインストールしますか?」で「最小インストール」を選択する。 そして「続ける」をクリックする。

f:id:redj:20200426163150p:plain

(7) パーティションの構成

クリーンインストールするため「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択する。 そして「インストール」をクリックする。

f:id:redj:20200426164001p:plain

以下の確認画面がポップアップするので、内容を確認して「続ける」をクリックする。

f:id:redj:20200426164112p:plain

(8) タイムゾーンの選択

タイムゾーンを選択する。 「Tokyo」を選択し、「続ける」をクリックする。

f:id:redj:20200426164821p:plain

(9) ユーザの作成など

各項目を適切に入力し、「続ける」をクリックする。

f:id:redj:20200426165230p:plain

(10) Ubuntuのインストール

Ubuntuのインストールが開始される。

f:id:redj:20200426165404p:plain

インストールが完了すると以下の画面が表示されるので、「今すぐ再起動する」をクリックする。

f:id:redj:20200426165446p:plain

これで、インストールは完了。

画面がはみ出して操作不能になった場合の対処

インストーラの表示言語を日本語に設定しているためか、一部の画面が大きなサイズになり、画面からはみ出してボタンのクリックなどができなくなることがある。 例えば次の画面は、縦に長過ぎて画面下部にあるはずのボタンなどが表示されていない。

f:id:redj:20200426215711p:plain

この現象に遭遇した場合は、システムで利用するフォントのサイズ(font scaling)を調整することで、表示を画面内に収めることができる。 この回避方法は「kledgeb - Ubuntu 18.04 その96 - Ubuntuやフレーバーインストール時、インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は」を参考にした。

まず、[ctrl] + [alt] + [t]で、ターミナルを起動する。

f:id:redj:20200426215827p:plain

そして、以下のコマンドを実行して、フォントのスケーリングを変更する。デフォルトが1なので、ここでは0.75にする。

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface text-scaling-factor 0.75

すると、以下のようにフォントのサイズが小さくなり、画面の下部まで表示される。

f:id:redj:20200426215924p:plain

インストール後に行う作業

インストール直後は、ホームディレクトリの中のユーザディレクトリが「ダウンロード」や「ドキュメント」と日本語になっている。

$ ls -l ~/
合計 32
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 ダウンロード
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 テンプレート
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 デスクトップ
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 ドキュメント
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 ビデオ
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 ピクチャ
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 ミュージック
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:21 公開

これではコマンドラインからは扱いづらいので、英語表記の「Downloads」や「Documents」に変更する。 まずは、以下のコマンドを実行する。

$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

表示された画面で「Don't ask me this again」にチェックを入れて、「Update Names」をクリックする。

f:id:redj:20200426205311p:plain

結果、以下のようにユーザディレクトリが英語に変更されている。

$ ls -l ~/
合計 32
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Desktop
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Documents
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Downloads
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Music
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Pictures
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Public
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Templates
drwxr-xr-x 2 redj redj 4096  4月 26 17:24 Videos

参考