はじめに
以下のような余白に余裕のない画像は少々窮屈に見えるので、余白を広げたくなる場合がある。
ペイントソフトなどで調整するのは面倒なので、コマンドラインツールできないか調べてみた。
その結果、ImageMagickのコマンドconvert
で実現できたので、メモを残しておく。
環境
$ cat /etc/os-release | grep PRETTY_NAME PRETTY_NAME="Ubuntu 20.04 LTS"
ImageMagickのインストール
ImageMagickがインストールされていなければ、以下のコマンドを実行してインストールする。
$ sudo apt install imagemagick-6.q16
余白の広げ方
以下のようにコマンドconvert
を実行する。
ここでは、入力画像をtest.png
、出力画像をtest-extent.png
としている。
$ convert \ test.png \ -gravity center \ -extent 200x130 \ test-extent.png
オプション-extent
は、画像のキャンバスを指定の大きさにリサイズする。
元の画像からどのくらい大きくすればよいかは見栄えの感覚的なものなので、試行錯誤で決める。
オプション-gravity center
により、大きくしたキャンバスのセンターに元の画像を配置することで、上下左右に余白が生まれる。
上記のコマンドで生成されたtest-extent.png
は以下のとおり。
オプション-extent
でのデフォルトの背景色は白色だが、変更したい場合は以下のようにオプション-background
を指定する。
$ convert \ test.png \ -background SkyBlue -gravity center \ -extent 200x130 \ test-skyblue.png
上記のコマンドで生成されたtest-skyblue.png
は以下のとおり。
付録:ここで利用した元画像の生成方法
ここで利用した余白に余裕がない元画像は、同じくコマンドconvert
を利用して、以下のように生成した。
$ convert \ -pointsize 96 \ caption:test \ test.png
参考
IMAGEMAGICK基礎編 - 画像のサイズ変更(切り抜き・塗足し etc.)
ImageMagick - color
ImageMagickで文字画像作成